治療院でマニュアルが浸透しない理由【整骨院ビジネスチャンネル】

はい。整骨院ビジネスチャンネルの小樋将太郎です。

今回は治療院でマニュアルが浸透しない理由についてお伝えしていきたいと思います。

なかなか教えたことが浸透しない、マニュアル、ルールが浸透しない、守られないっていう治療院さんって結構多くて、質問いただくんですけれども。

まず私が思っているのは、マニュアルは大事なものじゃないですか。

作った側はわかるんですけれども、作った側は本当に良かれと思って作ってるんですけれども、マニュアルは過去の苦労の結晶と私は言ってるんです。

過去の苦労の結晶。今見てくださっている方がマニュアルを作ったとしたら、今までの経験だったりとか、苦労してきたことだったりとか、クレームを何回かいただいたりとか、患者さんにこれをしたら喜ばれたとか、

それらをどんどんマニュアル化していくわけじゃないですか。治療技術もそうですし、知識もそうですよね。

そのマニュアルのできた背景や歴史をちゃんと語ってあげれてないところが多いんです。

ただ、スタッフさんにこの紙を渡して、これマニュアルだからとか、読み上げて、これマニュアルだからっていう形で伝えてもなかなか、伝わらないんです。

スタッフさんにとってはただの文字や絵でしかないんです。なので、しっかりとあなたの努力をひけらかすわけではないんですけど、

今までの苦労だったりこういうクレームがあって、こういうマニュアルが出来上がったんだよとか、こういうことをやっていくと、患者さんがすごく喜ばれたから、こういうマニュアルができたんだよとか。

そのマニュアルができた背景をお伝えすることで、スタッフさんにとってはただの文字が、いや絵がですね、大切なものに変わっていくんです。

なので、例えばそうなってくると10回教えても何もできなかったスタッフさんが二、三回数回教えるだけでもその背景と一緒に教えるだけでマニュアルをやろうと取り組もうという姿勢が生まれてくるんです。

そして、絵だったのが背景を伝えることによって、次はどうなるかっていうと、教える側とか、作る側に回っていってもらいたいんです。

スタッフさんが教える側、作る側に回ってもらったら、自分が作ったものなので、自分はやるんです。そしてそれを人に伝えるようになってくるんです。

そうやって、マニュアルとかルールっていうのは、どうしても上の人がしっかりとやる下の人がちょっとおろそかになるっていう構図なんですけどそれは仕方ないんですけど、

徐々に院全体としてマニュアルが浸透し始める組織が出来上がっていくので、この順番でまずただの絵だったり、文字が背景を伝えて教えることによって、実践されていくようになり、教える側作る側に回ってもらって、院内にマニュアルが浸透していくっていう。

結果、マニュアルが浸透していくっていう、この流れになってきます。

だから、マニュアルを作ったら作り放しだったりとか、作ってただ見せるだけ読むだけ読み合わせるだけではなくて、しっかりと背景を伝えるっていうところを、意識してチャレンジしてもらったら、マニュアルがどんどん浸透していく組織になってもらえると思います。

よろしくお願いします。

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