なぜ、治療院に理念が必要なのか?

治療院仕組み化経営

私は現在、治療院の學校と言う治療院の経営を一から伝えるスクールを月に一回開催しています。

そして、その中で一番初めに行う講義が『理念の作り方』と『理念の浸透のさせ方』なのです。

集客でもなく、リピートでもなく『理念』を最初に伝えるのです。木が成長していく過程は根から幹、枝へと伝わり葉になり果実を実らします。

治療院経営も根からしっかり院経営を構築していけば、枝を支える太い幹になり葉をつけて果実を実らせます。

その果実が患者さんの笑顔や、スタッフさんへの素敵な職場環境、院の利益と言うのであれば、根をしっかりと育てた治療院経営者が最後に笑うことができるのは子供でも理解でききます。

  • 治療院の根は間違いなく『理念』
  • 幹は『治療技術・組織作り』
  • 枝や葉は『集客・リピート』

でも最近の治療院業界を見ていると、理念の大切さを本気で伝えている人がいません。

根や幹が育っていないのに、集客やリピートの話ばかりで、根や幹が細い木にいくら枝をいっぱいつけても果実は実りません。

理念の重要性を理解するのは大変です

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でもコンサルやセミナーを売る側も大変だと思います。私の配信している動画だって集客やリピート動画の回転数の方がはるかに理念の動画より上回ります。

しかし、本当にクライアントさんのことを思ってセミナーやコンサルをしていくのであれば、やっぱり根から伝えないといけないと心から思うのです。

コンサルだって怖い。

クライアントさんの成果が出なければ、クライアントさんには家族がいてスタッフがいて
そのスタッフにも家族がいます。

だから集客やリピートを先に教えたくなるんですけど、本当に先に伝えないといけないのは、やっぱり『理念』なんです。

根や幹を強くしないと、結局一瞬の果実になって来年は育ちません。

  • 回数券も悪くない。
  • 継続課金も悪くない。
  • 保険請求だって悪くない。
  • 自費移行だって悪くない。

でも、『理念』を先に伝えないといけないことを知っていながら、『理念』を先に伝えなかったら、私は本当に悪い人になってしまいます。

だから初めて会って「売り上げ上げる為に何からすればいいですか?」「スタッフが言うこと聞かないんですけど何からすればいいですか?」と聞かれたら、胸を張って「『理念』です。」と伝えます。

そこから一緒にあなたの院の理念を作っていくのです。

理念を浸透させる方法とは?

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ここで、治療院の素晴らしい『理念の作り方』と『理念の浸透のさせ方』をお伝えします。

まず治療院の素晴らしい理念の作り方をお伝えしていきますが、その前に治療院の『理念』と聞くと物凄く堅苦しく感じてしまうのは私だけでしょうか?

でも難しく考えずに単純に考えてみると、理念の行き着く先は『誰かのお役に立つ』と言うことなのです。

私利私欲を求めることも大事な通過点だと思いますが、ずっとそれではスタッフさんも患者さんもついてくることができず離れていってしまいます。

自分の私利私欲を脇に置いて、スタッフさんの働く環境を良くしていくこと、患者さんに今よりさらに素晴らしい治療やサービスを提供していくこと、地域に少しだけでもいいので還元していくことで、結局は自分の叶えたい未来像が手に入っていることに繋がります。

たとえ見返りがなくても、『良いことができた』と言う思いが自分の心を満たしてくれます。

この考えを根底に持ちながら理念作りに励むと、あなたらしい素晴らしい治療院の理念が出来上がります。

理念に正解や不正解はありません

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理念に正解・不正解などはなく、大きく理念が変わることはありませんが、院が成長していく過程で、院の理念も少し変わっていくことだってあります。 

頭を柔軟にしてあなたの院の理念を作成してもらいたいと思います。

できれば一人になって誰にも邪魔されない時間を作り、紙とボールペンを持ち10分でいいので以下の6つの問いに答えてみて下さい。

  1. あなたが社会で果たしたい事はなんですか?(ミッション)
  2. あなたの院がこうなっていきたいと思う将来像はどんな事ですか?(ビジョン)
  3. あなたの院が地域に提供できる価値とは?(バリュー)
  4. 自分自身これからどのように成長していきたいですか?
  5. スタッフさんにどのように成長して幸せになってもらいたいですか?
  6. 患者さん・地域・社会にどのように貢献していきたいですか?

以上の6つの質問の答えを繋ぎ合わせて、長くても短くてもいいので一つの文にしてみて下さい。

人の意見なんて気にしないで下さい。あなたが書いた貢献する心に自信を持っていいのです。

冒頭にも言いましたが、理念に正解・不正解はありません。

  • 自分自身にお役に立つ事
  • スタッフさんにお役に立つ事
  • 患者さんにお役に立つ事
  • 地域・社会にお役に立つ事
  • 家族・関わる方々・次世代の子供達にお役に立つ事

を考えながら作られた理念は、これからあなたの果たすべき治療院の理念となり、治療院経営で迷った時の道しるべになってくれます。

有名企業の理念とは?

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私の院と有名企業の理念を少し参考に記載しておきますね。

永谷園
理念『味ひとすじ』

ソフトバンク
理念『デジタル情報革命を通じて、人々が知恵と知識を共有すること推進し、企業価値の最大化を実現するとともに人類と社会に貢献する。』

私の院
理念『患者様が痛みから解放され、患者様の本来叶えたい夢を実現してもらう為のサポートを全力で応援していく院であり続ける。私たちの笑顔が患者様の笑顔となり患者様の取り巻く環境を笑顔にしていくそんな幸せ溢れる院を創造していく。』
これが私たちの企業理念です。

ぜひあなたも理念作りにチャレンジしてみて下さいね。

次に『理念の浸透のさせ方』です。

せっかく作った理念が忘れ去られ、額縁に入れられ、絵画のようになってしまっている理念をいかに院内に浸透させ、入社3ヶ月の新人スタッフさんでも理念に沿った行動ができるようになる為の院長(経営者)がすべき3つの行動をお伝えしていきます。

もう一度言いますが、私の院の理念は『患者様が痛みから解放され、患者様の本来叶えたい夢を実現してもらう為のサポートを全力で応援していく院であり続ける。

私たちの笑顔が患者様の笑顔となり患者様の取り巻く環境を笑顔にしていくそんな幸せ溢れる院を創造していく。』これが私たちの理念です。

このようなたいそう立派な理念であっても額縁に入れられた絵画になっていては意味がありません。

スタッフそれぞれ理念の言葉の意味を共通で認識し行動に移らなければなりません。

理念の共通認識と行動が大切です

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例えば私の院の理念でお答えすると、私たちの院の理念には『幸せ』という言葉を使っていますが、私たちの理念の幸せとはどういう意味なのか?

この『幸せ』と言う言葉を抽象的な言葉ではなく、明確に分かりやすく伝えていかなければスタッフそれぞれが思う『幸せ』で行動し始めます。

  • お金がいっぱいあることが幸せという人もいます。
  • 友達に恵まれていることが幸せだという人もいます。
  • 家族が健康に暮らせていることが幸せだという人もいます。

ここでいう私たちの『幸せ』の定義とは、私たちに関わる方々が痛みから解放され自分自身のやりたいことができている状態を指します。

このぐらい、言葉は具体的に説明しなければ、言葉が抽象的過ぎてしまうと浸透していきません。

まず、理念を院に浸透させたいのであれば、抽象的な言葉を具体的に説明することが大事になってきます。

次に簡潔に表現していくことが、院に理念を浸透しやすいポイントです。

小さな文字でA4用紙2枚以上あるような理念は、誰も覚えることができません。

掲げたい要点をしっかりとまとめて示してあげていくことにより、理念を覚え、理解し、行動に移すことができるようになってくるのです。

さらに私が最も大事だと思う院内に理念を浸透させるポイントとして、院長(経営者)の一貫した理念行動や発言です。

結局は理念とは経営者が最終的に考えたものです。

自分が考えたことさえも人は忘れていく生き物なのにも関わらず、他の人が考えた理念などスタッフが覚えるまで、理解できるまで、行動できるようになるまで、かなりの時間が必要になっていきます。

少し考えてもらいたいのですが、以前の職場の理念を覚えていますか?他の企業の理念を覚えていますか?憶測ですが、明確に覚えている方は少ないのではないでしょうか?

だとしたら、毎日毎日、院長(経営者)が理念行動や発言を常に発信していくことを習慣にしていかなければ、院内に理念が浸透していくことがどれだけ難しいことかは、容易に考えられることはお分かりだと思います。

『常に灯台のようにブレない人』の姿勢を保ち続け、理念行動をしていくことが私が目指している治療院経営者像でもあり、最も大事な理念浸透に一番早く近づいていくのです。

要点をまとめます。

  1. 抽象的な言葉を具体的に伝える
  2. 簡潔に表現していく
  3. (院長)経営者自身の一貫した理念行動や発言

この3つを意識していきながら、院内で過ごしていければ1ヶ月も経たないうちに
理念が浸透していき少しずつ、スタッフの理念行動が見られる瞬間が増えてきます。

根気のいる行動かもしれませんが、理念とは木に例えると根っこの部分にあたります。根っこをしっかりと育てなければ、素晴らしい果実は生まれませんよ。

あなたのチャレンジを応援しています。難しなと思ったら私がいます。今回は以上です。

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