第7話:⑥店舗展開

第7話:⑥店舗展開

今回は『分院展開』についてお伝えしていきます。

今まで動画や文章をアップしてきましたが、新人さんを雇用し、そして教育し、自発的なスタッフさんに成長させていくと、次は治療院の経営者さんはどの様な思考になるかと言いますと、『分院を出していきたい。』『もっと組織を大きくしていきたい。』と思われるようになっていく方が多いです。

私はそれにはすごく賛成で、どうしても川とか池でも水の流れが滞ってしまうと腐っていくのと同じで、成長を止める組織と言うのも、やはり低迷してしまうのです。

スタッフさんというのは、会社や組織で言う血液や水の流れと同じですので、会社が大きくなっていくとそれだけ人が入ります。そうすると昔からいるスタッフさんが成長していく。このように組織の水がすごくクリーンになっていくのです。

もちろんその途中でやめてしまう方もいらっしゃいますが、やはり展開をしていく、大きくしていくということは、組織を流動化させていく、綺麗な水に入れ替えていくという事に繋がりますので、組織成長に人の流れというものは欠かせないものになっていきます。

したがって大きくしたいという思いだけではなく、組織をどんどん流動化させていきたいと思いがあるのであればスタッフさんを雇用し、雇用したら自然と分院が出来ていくという形になっていきます。

ただ、ここで注意してもらいたいのが、分院を出すというのは本院がある程度うまくいっているから分院を出される方がほとんどだと思います。

上手くいっていますので自分のやりたいことにチャレンジしてしまいがちなのですが、本院は大体20畳ぐらいの院にも関わらず、分院では30坪、40坪のところを借りてしまい、大型の院を作ってしまったり、こだわりが強すぎてお金をかけ過ぎてしまったなどあります。

必ず2院目、分院を出すときは出来るだけ本院と同じモデルに近いもので店舗展開してもらいたいと考えています。

私達の院では基本的にスタッフさんをMAX4人多くて5人配置し店舗展開をしておりまして、最初は必ず2人の先生でスタートし、半年後に3人にし、そして1年後に4人にするという形の仕組みができています。

まず本院に院長先生がおり、スタッフ2人いるような院を運営していましたら、プラス分院のスタッフさん用に最低2人雇用をしておいてください。

よって計5人になるというイメージです。私の理想は分院用に3人なのですが、そこはお金などの財務状況と相談をして、まずは2人雇用し本院のスタッフさん1人を分院の院長にし、本院のスタッフさんを1人持っていくという形にします。

そして半年後にスタッフさんを1人採用するなり、分院用に採用したスタッフさんを連れてくるなど本院と同じような形にしていきます。

そして本院では新規30人来たら、月商350万円出ていますという形が出来ているのであれば、その形態の近くまで行く可能性がある力を持っていることになります。

したがって分院を出すときのポイントとしては、集客が本院またはそれ以上できるような場所、そして分院を出すということは採用が必要になっていきますので、採用が出来る場所に出すことを考えてみていただきたいです。

この様な事も治療院の學校ではしっかりとどの様な場所が適しているのか、どの様なところを選べばいいのかという事をお伝えしていきます。

分院を出すときによくありがちなのが、院長先生は本院に残ってスタッフさんを分院の院長にするみたいな形が多くあるのですが、出来れば2人の院長を育てる気持ちでスタッフさんを育ててみてください。

実際に1人育てようと思い育てていても、その人が院長先生にそぐわない可能性もあります。私達の院でも院長候補というのを選出して育てていく際に2人選んだら1人が院長に当てはまるなという人に育っていきます。

何回も言いますが、院長を1人育てようとしても1人も育たなかったという可能性がありますので、なるべく2人院長候補を出し院長のカリキュラムを受けさせてあげてください。

そうすることにより、どちらかが院長になる可能性、院長に合っているなという特性が見えてきますのでその人を院長にします。

もし2人とも院長になれるなという素質があれば、本院も分院もスタッフさんの院長にさせ、あなたはここの経営や幹部に回り、現場を多少出ながら幹部のお仕事をメインに回っていく事を考えていただくと良いかと思います。

この様な余裕のある人選が分院展開を成功させます。会社は人が重要ですので、どれだけ人が育っているか。

どれだけ信頼して任せられるスタッフさんが分院に行ってくれるかというところが鍵になりますので、分院を始める1年前もしくは遅くても半年前から2人の院長を育てる気持ちで選出、教育に動いていくということが重要になってきます。

そして資金の確保になりますが、分院を出しますとなると、経費が増えますのでその経費が合計300万円、350万円かかりますとなれば、最低でもその金額の3倍から6倍の資金確保には動いておいてください。

1000万円から2000万円弱ぐらいを持っておかないと、やはり分院がすぐに軌道に乗るかとなったらそれは未知ですので、しっかり銀行さんからお金を借りるなり、貯蓄をして貯めておくなり資金の確保をしておいてください。

やはり前回も前々回もお伝えしたようにお金の確保ができていませんと、経営者は不安になり、良くない感情でスタッフさんに当たってしまい、亀裂が入って離職に繋がったりすることはよくあります。したがって資金確保というものは経営者の仕事になりますので、準備しておいていただきたいです。

そして全てミニマムスタートで始めていきましょう。どうしても新しい院ですので内装をかっこよくしたり、いい立地条件選んだりあると思いますが、内装もベッドとカーテンがあれば治療院はどうにかなりますので、

出来るだけミニマムで、なるべくリースを組まずに、中古買えるものは買ってください。物件は私自身治療院の為の不動産をやっていますので、その様なところも治療院の學校でアドバイスさせていただきます。

まずは全てミニマムでスタートというところを意識して分院を作っていき、そして本院、分院、さらに3院目と院が出来て、4院目ぐらいから、資金もある程度潤沢になりましたら、自分たちがやりたいもっと理想の治療院を作る事や、

スタッフさんを採用などに注力していって頂きたいと思います。

おさらいとして、まず分院展開をする際は2人の院長を育てる気持ちで、そして資金の確保、そして全てミニマムでスタート、本院と同じモデルというところを意識しながら運営していっていただきたいです。

ぜひこれを参考にして分院展開をしていきたい方は、チャレンジしていただきたいなと思います。よろしくお願いします。動画で詳しく解説しております。