第6話:⑤自発的なスタッフさんを育てる関わり方

第6話:⑤自発的なスタッフさんを育てる関わり方

今回は自発的なスタッフさんを育てる関わり方についてお伝えしていきます。自発的なスタッフさんとは自ら動き出すとか、自ら考えて動くという事ですが、ただ自分勝手に動かれてもそれはそれで嫌ですよね。

ですので私の会社での自発的な働き方には定義があり、患者さんや同僚、上司、そして会社のことを思いながら、自らの考えで動き出すということを定義づけています。

よってここでいう自発的なスタッフさんになっていくというのは、自分勝手に働くではなく、前回の動画内容でもありました共同体感覚を持って、一緒に一丸となって働いていくという意味のとらえ方をしていただきたいなと思います。

まず一つ考えてもらいたいのですが、あなたがもし組織に属していた場合、自発的に働きたいかどうかを考えてみてもらいたいのです。

では自発的に働きたい組織ってどんなものかと言われたら、やはり自分がいつもやっている仕事を認めてもらえたり、褒めてもらえたり、感謝されたり、助かったよ。と言われるなどその様な言葉がけがすごく飛び交うような組織ですよね。

そしてその様な会社だともっとこの人のために頑張ろう、もっとこの人のために貢献しよう、もっとこの会社のために働こう、もっと自分の成長のためにより頑張っていこうなど、その様な言葉が飛び交う会社だとどんどん自発的なスタッフさんが増えていきます。

自発的なスタッフさんが増えない会社や、自発的なスタッフさんが育たない会社というのは、そもそもその治療院さんが行動したことに対して承認をしていなかったり、感謝を伝えていなかったり、『ありがとう。』とか『助かったよ。』という言葉がけをしていないなど、そういう承認が足りない会社というのは、自発的なスタッフさんが育たない組織になっていくのです。

その中で承認には五つの段階があり、私が定義する五つの承認の段階は、①結果承認②過程承認③行動承認④意識承認⑤存在承認という五つの承認に分けています。

まず取り組んでいただきたいのは①結果承認からなのですが、例えば患者さんに入ってリピートが取れましたということに対して、しっかり取れたね、頑張った結果が出たね。という形で、ありがとうや助かったよという承認をしっかりとしてあげる事です。

このような承認が出来ていない場合、関係性も何もかも崩れてしまいます。私自身昔はこの結果承認が全くできず、結果出して当たり前だろう。スタッフさんに対してお給料を出しているのだからそのぐらいして当たり前だ。という人間でしたのですが、このような承認を意識し始めてから、組織は変わっていきました。

この様なことを勉強し、無理やりにでもまずは口にするように、態度に示すように、行動にするようにして組織というのは変わっていきました。

そして次に②過程承認です。結果は出ていないし、リピートも取れなかった、次回の来院に繋がらなかったけれど、まずチャレンジしてくれたというその過程や、通用した部分に、しっかりとフォーカスして承認していく事が大切です。

『ここは出来ていたよ。』『この様な部分を改善していこう。』『この様なところをより強めていこう。』という形で、過程に対して承認をしていくことができるかというのが、結果承認の次の課題になってきます。

そして過程承認が出来る様になってきましたら、次は行動してくれたことに対する③行動承認になっていきます。まだ結果も出ていないし、まだ過程といっても、そこまで過程も踏めてないのですが、行動してくれたことや行動しようとしてくれていることに対して、

しっかりと感謝、そして承認できているか、そういうチャレンジする姿勢が大事なんだよ、そういうチャレンジしてくれる気持ちが嬉しいよということを、ちゃんと伝えられているかどうかが大切になります。

次にまだ行動もしていないけれど意識、考えてくれていること、例えば『〇〇先生はどの様に考えている?』と問いかけ、『この様にに考えていきます。』と答えがありましたら、『
そういう風に考えてくれたんだね。』と、

『ぜひチャレンジしてみてほしい。』『すごくいい案だから、ぜひやってみてほしいよ。』と『上手くいっても上手くいかなかったとしても、あなたの財産になっていくから、その様に意識して考えてくれることがすごく嬉しいよ。』という形で、感謝、承認ができるのかというところを意識していただきたいです。

そして最後、一番難しいのですが存在です。居てくれることに感謝できるかどうか、お給料を支払っている立場で、働いてもらうのが就業規則でいっても、当たり前なのです。

ただ、働いてもらっていることが当たり前ではなくて、居てくれることや、一緒に成長させてくれているところなど、その様な存在に感謝ができるかが大事な部分になります。

なので、まずは結果承認からで良いので結果承認、過程、行動、意識、存在というように、スタッフさんをどんどん承認出来る様になる、認められる様になると、組織の雰囲気がかなりガラッと変わり始めます。

そして逆の立場で考えていただきたいのですが、もしあなたがスタッフさんで、結果を承認してくれる上司がいる、過程を承認してくれて、行動意識存在を認めてくれる様な環境にいたら、あなたはどんな働き方をし始めるかという事をぜひ想像していただきたいです。

やはりもっと貢献できることはないか、もっと患者さんにできることはないか、更に患者さんに対してより良いサポートができないのかなど、会社に対してだったり、自分の成長に対してだったり、どんどん自発的に意欲的になっていくと思うのです。

そして更にその行動を認めてもらえると好循環が生まれ始めるので、この承認というのは、人を意欲的にさせ、そして自発的にさせる力があるのです。組織の中、治療院の中で、このような承認をしっかりと取り入れてあげられる組織というのは、スタッフさんたちがよく育ちます。

教育者、院長先生などの教育に対して一番大事なものというのは、『自ら動きたくなる関わりができているのか。』そして教育者は『スタッフさんをどれだけやる気にさせられるのか。』が鍵になっていきます。

もちろん注意したり、怒ったりすることは悪いことではないのですが、スタッフさんをやる気にさせられる関わり方ができるかというのが、教育においてすごく重要になっていきます。

同じ教育マニュアルや教育本を勉強させても、承認が実践されている組織なのか、承認が実践されていない組織なのかで、どれだけ結果が変わるのかといえば想像にたやすいと思います。

教育者はこの5段階の承認がどの程度スタッフさんに対して出来ているのかというところを考えていただきながら、スタッフ教育をして頂きたいなと思います。

ぜひチャレンジしてみてください。よろしくお願いします。(動画で詳しく解説しています。)